屋根の下葺材として使用される防水紙(アスファルトルーフィング)について解説


※アスファルトルーフィング工業会より資料引用

屋根材の下地として施工されている下葺材にはJIS規格が定められています。その多くは、アスファルトルーフィング940(JIS A 6005)適合品と呼ばれる下葺材が標準的に使われています。

近年、大手ハウスメーカーでは万が一の雨漏りに備えて2次防水の重要性が進み、下葺材の研究が盛んになっています。

また、石付き金属瓦の普及により、この屋根材をビスで施工する際に通常の下葺材であるアスファルトルーフィング940では、ビスに対する止水性が確保できないため、アスファルト工業会がすすめる、ARK-04s規格を満たす改質アスファルトルーフィング(ゴムアスルーフィング)で施工することが標準となっています。


※アスファルトルーフィング工業会より資料引用

屋根に太陽光発電の架台を取り付ける際には、キャッチ工法といって屋根板金のハゼに掴み金物で固定する方法とビス止めで固定する工法があります

シェアでんき北海道では、積雪地域で安全にサービスを展開する上で施工する屋根工事店と協議・実証試験を行い、架台は「ビス止め工法」で施工しています。

雪の重みで架台がズレたり外れたり、台風のような暴風の影響で架台がグラグラ緩んだりする心配のないように架台は、ビスで止めてガッチリと下地に固定しています。

現在、太陽光発電を標準とする大手ハウスメーカーでは下葺材の重要性が認知されてきましたが、ローコストビルダーや屋根防水の重要性を理解していないハウスメーカー・工務店では、従来通りの下葺材(アスファルトルーフィング940)で屋根の下地を施工しています。


アスファルトルーフィング940(三星PカラーM)下葺材


アスファルトルーフィングARK-04s(セルフアーマー)下葺材

屋根の下葺材は、防水紙という呼び方もされますが、アスファルト層の原紙で出来た製品とゴムのようなアスファルト含浸の合成繊維不織布で構成された製品があります。

実際に触ってみると分かりますが、素材は、紙かゴムかといった違いです。耐久性は一目瞭然ですが、屋根板金の下にあるので完成すると確認することができません。

ARK-04s規格の粘着系の下葺材は、ビスに絡みつき防水性能が高いということです。

屋根に太陽光を載せるなら当然、通常使用されているアスファルトルーフィング940より性能の良い改質アスファルトルーフィング(ゴムアスルーフィング)ARK-04sを使用するべきではないでしょうか?

見えなくなるからこそ、建物の為にもお客様の為にも重要です。

これから家づくりをされる方は、御見積書をチェックしてみましょう!