北海道では昭和60年代から平成初期にかけて、採光やデザイン性の理由から住宅に天窓が多く採用されました。現在これらの住宅は築30年前後となり、天窓からの雨漏り相談が非常に増えています。しかし多くの場合、雨漏りの原因は天窓本体ではなく、屋根と天窓の取り合い部分の経年劣化によるものです。

天窓が設置してある屋根材の特性について(横葺き屋根の特徴)

北海道の急勾配屋根では、金属の横葺き屋根が多く採用されています。金属屋根は温度変化によって毎年伸び縮みしており、例えば長さ10mの屋根では約7cm程度伸縮すると言われています。この動きによって屋根内部にある

・板金内部のコーキング
・防水テープ
・取り合い部分の防水材

が年数とともに劣化していきます。
その結果、屋根内部に雨水や雪解け水が入り、横葺き屋根の構造上、屋根内部を横方向に水が走る(横走り)現象が発生します。この水が天窓周囲に集中することで、天窓外側の木部を腐食させ、最終的に室内が日常的に漏水する原因となってます。



参考:横葺きの横走(嵌合部屋根材下部)

天窓から漏れているように見える理由

天窓の雨漏りは、天窓本体の不具合と思われることが多いですが、実際には屋根内部を走った水が天窓の下部分から室内へ出てくるケースがほとんどです。

そのため
・ガラス交換
・パッキン交換
・外側コーキング
では根本的な解決にならない場合が多くあります。



室内側

「まだ雨漏りしていない」という状態は危険

よく「まだ雨漏りしていない」と言われることがありますが、築25年以上経過している住宅で実際に、天窓付近の板金を剥ぐと、ほぼ、天窓の外枠の木材が腐食してます。



参考:築28年


参考:築27年

・天窓枠や周囲の木部の黒ずみ
・クロスの剥がれ
・汚れや変色

などが見られる場合は、すでに屋根内部で漏水が発生している状態です。この状態を放置すると、天窓下部の枠だけでなく、屋根の構造材まで腐食する可能性があります。



参考:築28年


天窓の枠腐れ

塗装では直らない理由

横葺き屋根の場合、屋根材の重なり部分(嵌合部)は塗装できません。



参考:築30年


コーキング処理しても水は止まりません

そのため表面を塗装しても、内部の腐食や錆は止まりません。
また外側からコーキングをしても、屋根内部を流れている水を止めることはできません。

天窓部材の供給について

現在設置されているVELUX天窓は築年数から判断すると旧型製品の可能性が高く、パッキンやモーターなどの部材は発売から約25年程度で供給終了となるため、部材交換ができないケースも多くなっています。

また当時の天窓サイズは現在の製品サイズと異なるため、交換時には現在より小さいサイズの天窓になる可能性が高い場合があります。

天窓の雨漏りを止める方法

(屋根のメンテナンス交換時期に同時に天窓の交換が必要です。)

屋根は建物を雨や雪から守る最も重要な基本構造です。しかし屋根は常に雨・雪・紫外線・寒暖差などの影響を受けているため、必ず経年劣化が発生します。

特に北海道の住宅で多い横葺き屋根は、屋根材が季節によって伸び縮みを繰り返すため、内部のコーキングや防水テープなどは年数とともに劣化していきます。

そのため
・天窓周囲の防水劣化
・屋根内部の雨水の横走り
・天窓枠や下地木部の腐食
このような状態では、天窓のガラス交換やパッキン交換、表面のコーキング補修では根本的な解決にならない場合がほとんどです。

北海道の住宅で多い三角屋根は、屋根勾配が大きく、屋根面積が外壁面積より大きくなる住宅も多く見られます。そのため屋根葺き替え工事の場合、外壁工事より工事費用が高くなるケースも少なくありません。

また天窓工事には安全確保のため足場の設置も必要となるため、天窓交換を含めた屋根改修工事は、お客様が想定されている金額より大きくなる場合があります。

日本ベルックスへのお問い合わせについて

現在、日本ベルックスは人員体制の縮小により電話対応がつながりにくい状況となっております。製品に関するお問い合わせについては、公式ホームページのお問い合わせフォームからの連絡が推奨されています。

北海道地区での天窓交換屋根の葺替工事について

北海道地区での天窓交換および屋根改修については北海道地区代理店、北日本屋根合同会社にて対応しております。天窓の交換や屋根改修をご検討の際は、図面や写真をお送りいただくことで無料概算見積をご案内しております。