太陽光設置における重大なリスクと正しい理解
- 誤解:掴み金具はどこでも使われているから問題ない
現実:屋根材の種類ごとに構造的な適合性が必要。
誤使用で塗膜破損・保証失効のリスクあり。 - 誤解:屋根に穴を開けなければ保証は切れない
現実:掴み金具による非破壊施工でも、ハゼ変形や塗膜損傷で保証対象外になることも。 - 誤解:太陽光メーカーが保証してくれるから屋根は関係ない
現実:太陽光メーカーは電気部材のみ保証。屋根の保証は含まれていない。 - 誤解:実績がある工法だから安全だ
現実:“実績”と“保証適合”は別。屋根形状や荷重条件により個別判断が必要。 - 誤解:保証書がなくてもトラブルにならなければ大丈夫
現実:トラブル発生時に書類・条件不備が発覚すると全額自己責任に。 - 誤解:屋根材メーカーの保証より、太陽光の発電性能が大事
現実:屋根が破損すれば発電どころではない。建物保護が優先。 - 誤解:販売会社が何かあったら対応してくれるはず
現実:多くは施工責任を負わない契約。最終責任は販売・設置業者にある。 - 誤解:架台メーカーが屋根の雨漏りやサビも保証してくれる
現実:架台メーカーは架台のみ保証。屋根材の損傷・雨漏りは一切対象外。
【札幌市内の実話】雪害による損傷と保険対応の落とし穴
2025年2月札幌市北区太陽光パネルが雪害で屋根が変形、パネルが破損
販売会社・メーカーへの報告
→回答 雪害なので、ご自宅の火災保険で直してください。保証適用外です。
自分が加入している保険会社に連絡すると・・・
火災保険申請時に保険会社から次のような確認がありました
- そもそもその屋根に太陽光を載せてよかったのか?
- 自宅の図面(平面・立面・矩計)と太陽光設置時の図面の提出してください。
- 施工に使った金具や部材のメーカー資料はあるか?
- 屋根材メーカーの施工要領書は提出できるか?


⇒証明できなければ保険金は支払われない可能性がありました。
⇒曖昧な施工や資料不足は、リスクそのものです。
教訓:保証・保険は“設置前”に決まる
保険会社は『設置の正当性』を確認します
書面・仕様・施工要領書がなければ、事故後に責任を問われます
設置前に『誰が・どの条件で保証するか』を必ず確認しましょう
”知らなかった”では済まされません。
また、第三者所有の(PPA・リース)の場合は、自身の火災保険の対象にはなりません。と火災保険法人より言われました。

